〈第5回〉「笑顔の価値観診断」で現状も分かる
印象で“得”したいと思いませんか?
こんにちは、「人の印象の専門家」の吉武利恵です。
新しい期が始まり、4月も後半に突入しました。新しい環境に慣れ始め、新しい人との関係性も決まりつつあるころではないでしょうか。
でも、今からでもお客さま、取引先、社内で、相手に与える印象で「得」することは可能です。
人は相手の印象を顔の良し悪しで判断するのではなく、主に感じの良し悪しで判断しています。「感じ」という、とても曖昧なもので印象は判断されてしまうので、美男美女でも印象が悪い人がいるわけです。
顔立ち以上に見た目の印象に大きな影響を与えるのは何だと思いますか?
実は、それは「表情」なんです。
自分の顔が見えないのは「自分」だけ。体は服で隠せても、顔はどうしても隠せません。自分の表情をコントロールすることは、自分にしかできない自己責任が問われる行動になります。
あなたの顔は表情で決まります。ぜひ、表情も印象のマネジメントをしてみませんか?
印象で損している人はどんな表情でしたか?
ではここで、イメージワークをしてみましょう。
知り合いの2人の顔を思い浮かべてください。
・1人は、とっても印象が良く、印象で得している人の顔。
・もう1人は、印象が悪く、印象で損している人の顔。
あなたの頭の中に思い浮かんだお二人の顔は、どんな表情でしたか?
印象で得している人は笑顔やポジティブな表情ではないでしょうか?
印象で損している人は笑顔ではなく、ネガティブな表情ではないでしょうか?
どちらの方も365日24時間、同じ表情をしているわけではありませんよね。2人とも、笑ったり、悩んだり、困ったり、喜んだり、いろいろな表情をしているはずです。
しかし、記憶に残る他人の表情は、一瞬を切り取った代表的な一つの表情にすぎません。
相手の記憶に残る表情がポジティブであれば印象で得する人に、ネガティブな表情の記憶なら印象で損する人になってしまいます。できれば、相手の記憶に好印象のポジティブな笑顔の自分の表情が残ってほしいですよね。
「笑顔の価値観診断」1つでも当てはまったら要注意
笑顔は最高のコミュニケーションツールといわれています。
では、「笑顔の価値観診断」で当てはまるものを確認しましょう。
□1. 自分の笑顔は誰かに影響を与える威力はない
□2. 自分の顔で誰にも迷惑をかけていない
□3. 表情を良くしても、人生なんて大して変わらない
□4. 私の顔なんて、みんな大して気にしていない
□5. 楽しくないのに笑えない
もし、1つでも当てはまっていたら要注意です。
あなたは自分の顔を常に見られなくても、近くにいる周りの人たちは、嫌でもあなたの顔が視界に入ってきます。
不機嫌な表情は周りの空気を悪くし、機嫌のいいポジティブな表情は、周りの空気を明るくします。
まずは笑顔を意識することから始めましょう
相手の記憶に残る表情(顔)を完全にコントロールすることは難しいかもしれません。
しかし、普段から意識してポジティブな笑顔の登場回数を増やすことで、ポジティブな表情が相手の記憶に残る確率が上がります。
ポジティブな笑顔にはポジティブな非言語のメッセージが隠れています。それは「あなたに会えてうれしい」「あなたといて楽しい」「もっとあなたと一緒にいたい」「またあなたに会いたい」など、人からもらうとうれしいポジティブなメッセージですよね。
作り笑いや心のこもっていない笑顔は相手にバレてしまいます。そして、真剣な話題やビジネスの商談中のにやけ顔やへらへら笑いは悪印象です。にやけ顔やへらへら笑いは笑顔ではありませんので、はっきり区別しましょう。
常に笑顔が必要なのではなく、必要な場面でパッと意味のある表情を作ることが大事になります。
あなたの笑顔は周りをハッピーにする力と周りの空気を明るくする力も持っています。
今から自分の表情に責任を持ちませんか? まずは笑顔を意識することから始めてみてください。
最後まで、お読みくださいまして、誠にありがとうございました。
次回は、『お金も時間もかけずに瞬時に印象アップする「技」教えます』をご紹介します。