〈第12回〉「笑顔・声・言葉」にはハッピーにする力
本来のあなたになる「印象のセルフチェック」
こんにちは、「人の印象の専門家」の吉武利恵です。
この『「印象マネジメント」を始めましょう!』の連載も12回目になりました。既に印象アップに取り組んでくださっている方もいて、うれしく思います。
皆さまのお仕事の成果のために、スムーズな人間関係構築のために、少しでもお役に立てればという思いで執筆させていただいています。
印象マネジメントは自分にしかできません
自分の印象をマネジメント(管理)することは、自分にしかできない自己責任の行動です。つまり、自分次第で変化を起こせると言い換えられるわけです。
印象マネジメントに取り組むことは、筋トレと同じ。自転車に乗ることであれば、一度乗れるようになれば、ずっと乗ることができます。しかし、筋肉は一度鍛えて付いても、筋トレをやらなくなったら衰えてしまうし、年齢とともに付き方や大きさも変わってきますよね。
印象マネジメントも、継続し続けることがとても大事。年齢や専門性、キャリア、ステータスが変われば、必要な印象も変わります。その都度、見直しが必要です。
ポジティブな印象を増やし、ネガティブな印象を減らす
印象マネジメントの取り組みは大きく2つ。
1つは印象アップの取り組みでポジティブな印象を増やすこと。もう1つは印象ダウンにつながるネガティブな印象を減らすことです。
人は感じが良ければ好印象の評価をし、不快を感じるなど、感じが悪ければ印象ダウンした評価をします。万人受けする好印象の答えはありませんが、相手目線で考えた言語コミュニケーション、非言語コミュニケーションの改善の取り組みは、人に不快を与える確率を低くできます。同時に、人に悪い印象を与えてしまう部分を減らしていくことで、おのずと印象は高まります。
そのときの視点は、常に「相手目線」です。
コミュニケーションを10項目で自己採点しましょう
ではここから、ポジティブな印象の印象マネジメントをご紹介します。
Ⅰ.ポジティブな印象要素を増やす印象マネジメント
ポジティブな印象は、相手から加点がもらえる部分です。コミュニケーション時の内容や言語、非言語の全てから、相手は印象を判断しています。相手が心地良く感じるコミュニケーションを目指すことが大切です。
相手目線に配慮したコミュニケーションになっているか、自己採点してみましょう。
以下の10項目を10点満点で採点してください。
(1)身だしなみ ( 点)
(2)服装 ( 点)
(3)表情 ( 点)
(4)姿勢 ( 点)
(5)言葉遣い ( 点)
(6)話し方 ( 点)
(7)言葉選び ( 点)
(8)話すスピード ( 点)
(9)声の大きさ ( 点)
(10)マナー・エチケット( 点)
採点してみていかがでしたでしょうか?
足りない点は、あなたが知っているあなたに足りない部分です。ぜひ、足りない部分を書き出してみてください。その中から、早く成果が出るものから、取り組むことお勧めします。
次の図の「避けたい表情」をしていませんか?
次は、ネガティブな印象の印象マネジメントのご紹介です。
Ⅱ.ネガティブな印象要素を減らす印象マネジメント
ネガティブな印象は、相手から減点されてしまう部分です。印象だけの減点に留まらず、他の部分も同時に減点評価されてしまう可能性があるので注意が必要です。あなたは感じ悪くしていないつもりでも、相手には感じ悪く映ってしまうことがあるので、自己判断が難しい領域になります。
今回は、表情の癖により、ネガティブな印象を与えてしまう「避けたい表情」を図でご紹介しましょう。表情には無意識のメッセージが隠れています。あなたはそう思っていなくても、表情の癖が勝手におしゃべりして、相手に間違った印象のメッセージを伝えているかもしれません。
この一覧表の中にあなたの表情の癖が含まれていなか確認してください。
もし、当てはまる点が1つでもあるようなら、それを意識して避けることで、間違った印象を伝えることを回避できます。ネガティブな印象で減点されないように、リスクマネジメントしましょう。
<font color=”#4682b4″><strong>自分を信じて! 自信を持って!</strong></font><br>
ぜひ、自分を信じて、自信を持って「印象」を発信してください。あなたの「笑顔・声・言葉」は周りをハッピーにする力を持っています。
最後まで、お読みくださいまして、誠にありがとうございました。
日々の振る舞い、発言、行動の積み重ねが、あなたの印象をつくります。
本来のあなたのポテンシャルに近づくために、印象で損しないために、ぜひ、印象のセルフマネジメントを一緒に意識し続けていきませんか?